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「日韓トンネル連結で和解へ」--ジム・ロジャース、唐津のトンネル現場視察



米投資家ジム・ロジャーズ氏 福岡で講演、唐津の現場も視察




 来日中の米国人著名投資家ジム・ロジャーズ氏は16日午後、福岡市内のホテルで「東アジアと日本経済の展望及び九州の方向性」と題して講演した。この中で、ロジャーズ氏は、九州北部と韓国南部を海底トンネルで連結する日韓トンネル構想について、「38度線がなくなれば、朝鮮半島で移動の自由が起きる。その時、日韓トンネルが極めて重要になる。日本が朝鮮半島を通ってロシアや中国とつながるからだ」と主張した。


ジム・ロジャーズ氏(左から2人目)
16日、佐賀県唐津市の調査斜坑内で日韓トンネルの説明を受けるジム・ロジャーズ氏(左から2人目) 早川俊行撮影


 また、悪化する日韓関係について「互いに戦うためにお金と時間とエネルギーを費やしているが、これは何も生み出さない。日韓トンネルのようなプロジェクトにお金と時間とエネルギーを費やせば、全世界が豊かになる」と強調し、対立を超えて構想実現を目指すべきだと訴えた。


 講演会実行委員会を代表してあいさつした石井幸孝元JR九州会長は「日韓トンネルという言い方は止(や)めて、アジア太平洋トンネルと呼ぶことを提案したい。トンネルは日韓だけのものではなく、北朝鮮、中国、ロシアにも関係があるからだ」と述べた。また、原田義昭前環境相・衆院議員と一般財団法人国際ハイウェイ財団の徳野英治会長が祝辞を述べた。


 講演に先立ち、ロジャーズ氏は同日午前、佐賀県唐津市を訪れ、同財団が掘削した日韓トンネルの調査斜坑を視察。調査斜坑は地下540㍍地点まで掘られており、ロジャーズ氏はそこまで降りて現場責任者から説明を受けた。


 ロジャーズ氏は視察後、本紙の取材に「トンネルは日本と韓国を経済的にも人間的にも結び付ける。これは素晴らしいことだ」と強調。また、日韓トンネルが完成した時は「子供を連れて東京からトンネルを通ってロンドンまで車で旅行したい」と、夢を語った。




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