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第1回 RALLY of HOPE ジミー・モラレス 元グァテマラ大統領 基調演説

ジミー・モラレス(H.E. Jimmy Morales) グアテマラ前大統領




ジミー・モラレス グアテマラ前大統領 100万希望前進大会 基調演説


2020年 8月 9日 韓国、清心平和ワールドセンターで行われた
神統一世界安着のための100万希望前進大会 基調演説全文


「ポストコロナ:希望の世界」


尊敬する各国首脳と内外貴賓の皆様、
グアテマラからご挨拶させていただきます。


 まず、世界平和頂上連合、世界希望前進大会に私を招待してくださったUPF創設者、韓鶴子真のお母様に心からの感謝の意を表します。


皆様に、実際にあった、ある話しをしたいと思います。


 ある日、世界に伝染病が流行し始めました。専門家は、その疫病が東洋で発生し、全世界に拡大したと言いました。どう対応すれば良いか分からない政府と路上の市民たちは混乱に陥り、イベントはキャンセルされ、活動は禁止され、都市は隔離状態になりました。さらに、経済が崩壊し、人々は人間社会が脆弱なものであること知ることとなりました。


 この話を聞いたことがありますでしょうか?実はこの話は、今から1800年前、2世紀頃にアントニウス疫病、すなわち天然痘がローマを襲ったた時のものです。人類は新型コロナウイルスのような疫病を以前にも経験していたのです。


皆様に一つ質問をしたいと思います。新型コロナウイルスのパンデミックが過ぎ去った後に到来する世界が、どのような世界であることを願われますか?また、皆様はどのような未来を予想されますか?


この点について是非、深く考えてみてくださるようお願いをしながら、私の話を続けたいと思います。


今から1800年前、天然痘のパンデミックが人類を襲った当時、ローマにはマルクス・アウレリウス皇帝とルキウス・ウェルス皇帝が共に皇帝の座におりました。しかし、ルキウス・ウェルス帝は天然痘で死去し、マルクス・アウレリウス帝が、すべてを継承しました。


当時、ローマはペルシャとの戦争に勝利したばかりでしたが、その喜びもつかの間、戦場から帰ってきた軍人が持ち込んだ天然痘によってローマの人口の3分の1が死亡することとなりました。


では、当時、市民たちと権力者たちはこの恐ろしい天然痘にどのように対抗したのでしょうか?


まず、市民たちを家に隔離し、都市を封鎖しました。この方法は最初のうちは効果をあげましたが、この方法は長期的な解決策とはなり得ませんでした。経済が循環しなければならなかったためです。そのため、選ばれた一部の商人たちだけが商取引をすることができるようにし、他の都市から来た人々は都市の外で40日間の隔離生活をした後に、都市内部に入ることができるようにしました。「Quarantine(隔離)」の語源はここから来ています。


加えて、ローマでは、最高の専門家たちに天然痘への対応を一任しました。マルクス・アウレリウス帝は、当代最高の医師と呼ばれたガレンという人物を担当者に任命しました。


最後に、社会的弱者層を支援するために国家財政が投入されました。マルクス・アウレリウス皇帝は、本人が使う予定だった予算を見直し、土木建設を中止し、国家債務を増やすことなく、むしろ、皇室の資産と自らの個人的資産を競売にかけてまで、社会的弱者層のために多くの資産を投入しました。


私たちは、果たしていつまで社会的封鎖を継続できるのか、また、封鎖を終える頃に果たしてウイルスの感染を適切に管理することが出来ているのだろうかということを自問してみなければなりません。それは、おそらく容易ではないでしょう。であるならば、私たちは韓総裁が示される共生の原理によって、私たちの生命と健康を守ることができるよう、すべての知性ある人々に訴えて協力を求めなければなりません。疫病の恐ろしい点は、単に逃げ出したからといって、それが消えさるわけではないということです。ルキウス・ウェルス帝も天然痘を避けて、アクイレイアまで逃げ出しましたが、すぐに天然痘が彼に追いつめました。


夫婦関係に関するある冗談が思い起こされます。「この人はいつまでも私と一緒にいてくれるだろうか?私の未来を準備するべきか、それともコーヒーでも淹れてあげるべきか?」


残念ながら、20世紀が到来するまで、天然痘は人間社会から消えさることはありませんでした。このように、コロナウイルスも、あるいは相当長い期間、人間社会に留まるかもしれません。ですので、私たちは、ウイルスに対抗すると共に、ウイルスと共に暮らす方法も学ばなければなりないのです。


結論を申し上げるに先立って、最後に、マルクス・アウレリウス皇帝の言葉を引用したいと思います。「賽が投げられた自分の運命に自分自身を適応させよ。運命の女神が、共に生きるように定めた仲間を愛せよ」


私がお伝えしたい一つ目の結論は次のとおりです。私たちは、おそらく、過去には想像できなかったほど科学技術が発達した状況で新型コロナウイルスに遭遇した、「幸運な」世代かもしれません。ソーシャル・ディスタンシング(社会距離拡大戦略)に適応し、公共衛生を促進し、最新の技術を活用して、人類の知性的な共生を追求するようになりました。また、韓総裁が示されるように、相互連帯、公正、平等、正義を実現し、「真の愛」を隣人に施さなくてはなりません。


第二の結論は、封鎖を継続することはできないということです。誰かが食料を持続的に生産する必要があるからです。もし食料を生産せず、税金を出す市民がいなくなれば、人類と世界各国の政府は、生存し続けることはできません。基本的な生活を可能にするためには、仕事をし、外出する必要があります。


第三の結論は、ワクチンについてです。現在、ワクチンに関する肯定的なニュースが毎日のように報道されています。ワクチンの無償提供のために、全世界の指導者たちが積極的に声を挙げなければなりません。世界的なパンデミックの際には、国家がワクチンの費用を負担し、製薬会社は人々の生命の保全のために、利益よりも人類の連帯を最優先にしなければなりません。


最後に、パンデミックが過ぎ去った後、どのような未来が訪れることを願うのかについて、私の考えを述べたいと思います。


私は韓総裁の自叙伝にインスピレーションを得て、青い空に輝く太陽が昇り、老若男女すべてに命と希望の光を照らし、全人類が共に手を取り合い、幸福、繁栄、愛の道を歩むことができる世界を思い描いてみます。
また、皆様に続けて別の質問をしてみたいと思います。これからの未来が希望に満ちた日々となるために、私と皆様は何をすべきでしょうか?


スピーチを終えるにあたり、愛と信義を中心に一つとなった家庭について語られ、平和、家庭、和合の価値と、そうした世界を実現するために献身され、「為に生きる人生」を歩んでこられた韓鶴子真のお母様の労苦に対し、心からの敬意を表します。世界的パンデミックによって、全てが停止せざるを得ない困難な時期に、韓鶴子真のお母様は、神様の祝福の下の人類一家族という偉大なビジョンに基いて、今回の「共生・共栄・共義によるワールド・サミットと希望前進大会」を特別に開催して下さいました。


今年は朝鮮戦争が勃発して70年目を迎える年です。韓半島の人々が統一の旗を翻し、1000万人以上の離散家庭の再会が実現するために、今回の希望前進大会がその原動力となることを願う次第です。韓半島の平和統一は、間違いなく北東アジア地域に平和をもたらすものであり、ひいては、世界平和の実現に向けたベスト・プラクティスとなることでしょう。


ご清聴下さり感謝いたします。


世界平和頂上連合の大会に私を招待してくださった、天宙平和連合の韓鶴子真のお母様に改めて心からのお礼を申し上げます。


神の祝福が皆様と共にあることをお祈りしています。